母直伝?のかぼちゃの煮物

今は亡き母が作ってくれたかぼちゃの煮物が好きです。

秋になると煮物が一段と美味しい季節だと感じますが、それは母の手作りおかずが影響しているからかもしれません。

母の煮物はお砂糖と醤油を使った物が多かったのですが、不思議と飽きた事はありませんでした。特に美味しかったのはかぼちゃです。緑色の皮とオレンジ色の実がきれいなうえ、あまじょっぱい砂糖醤油がかぼちゃにほど良くしみていて、煮崩れもなくほくほくした食感が味わえる。

晩ご飯の時、食卓にかぼちゃの煮物があるとラッキーだと感じたのを覚えています。家族の中で一番食べていたのは私かもしれません。メインのおかずがどんなに好物でも、かぼちゃに手が伸びます。

生のかぼちゃの実は明るいオレンジ色ですが、うまく煮えると濃いオレンジ色に染まります。

母がかぼちゃを煮る時は調味料の分量を量る事がなく、白砂糖と醤油を目分量で入れていましたが、それにも関わらず美味しく仕上がるのが不思議でした。料理を教わる時も特に鉄則だというものがなかったため、全行程の概要がわかるくらいです。

今は母の味を再現すべく試行錯誤の日々を過ごしていますが、先日ついに母のかぼちゃの煮物を80%くらい再現出来るようになりました。

調味料は白砂糖と醤油で、仕上げにショウガを加えた物ですが、食べた時のかたさはちょうど良かったのです。

家の食事作りを任されるようになってから10年になりますが、かぼちゃの煮物はなかなか上手くいきませんでした。健康に良いからと黒砂糖を加えるとかぼちゃの色が黒っぽくなってしまうし、一部が煮崩れる事もあります。

光熱費のため炊飯器の中に入れてご飯と一緒に炊いたりほんの少し塩を入れて素材の甘みを生かそうとしましたが、そうすると他の家族が食べなくなるので、母の煮物を美味しいと思っていたのは私だけではないんだなと実感しました。

私は調味料を量らないと上手くいかないけど、母は自分の感覚で上手く作ったので偉大さを感じます。私も目分量で美味しい料理を作れるように工夫したいと思います。